Dortmund の Tresor.West が年末で閉店、新たな運営者を募集
キャパシティ750人のテクノクラブが幕を下ろす。プロモーター、コレクティブ、飲食事業者は11月15日までに会場の運営案を提出できる。
Dortmund の Tresor.West が年末で閉店する。創設者の Dimitri Hegemann は、大きな要因として客の行動の変化を挙げる。ジャンルを掲げるクラブよりも個々のイベントブランドや DJ を追う人が増え、夏はフェスに流れているという。
Hegemann は来場者数の減少とコスト上昇も挙げている。単一のスタイルだけを扱う箱への忠誠心は薄れており、こうした状況ではテクノ一本のプログラムは成り立たなくなったという。Groove の取材には、人が集まる場を維持するためだけにボランティアで運営されるクラブやパーティシリーズが増えていると語った。スタッフにきちんと報酬を払おうとすれば、厳しい市場になるということだ。
同クラブは2019年、テクノに特化したコンセプトで開業した。Dortmund を国際的なクラブカルチャーの地図に載せることが狙いだったが、パンデミックにより数か月で営業が止まった。Hegemann によれば、再開は2022年5月。ただ、見込んだ収益は戻らず、圧力は強まる一方だった。
オーナー側は、完全に扉を閉ざすよりも、誰かに鍵を託すことを望んでいる。クラブは Dortmund-Hörde にある旧製鉄所 Phoenix West の地下ヴォールトに入り、収容人数は約750人。この会場を公募にかけた。会場に見合う実現可能な独自コンセプトを持つプロモーター、コレクティブ、飲食事業者は、11月15日までに presse@tresorwest.com へ応募できる。
そのため、今回の発表は閉店の知らせというより、珍しい物件情報に近い。Groove の報道によると、完成した会場に加え、2,000平方メートルのガーデン、そして同クラブで知られるサウンドと照明の設備一式が引き継ぎ対象となる。Berlin のオリジナル Tresor も立ち上げた Hegemann は、この引き継ぎをインフラとして位置づける。新たな運営者は、オーディエンス、ネットワーク、実績のあるワークフロー、アウェアネスに関する独自の基準を、初日から土台として使えるという。
Hegemann は、この場所はテクノ以外にも活用できると主張する。8月以降、ガーデンでは全年齢向けのダンスイベントを開催しており、ヴォールトにも固定の支持層がある。より幅広いプログラムを組む後継者なら、それを引き継げるという。
クロージングナイトは10月、11月、12月に予定されている。ラインナップは未発表で、詳細は同クラブが各チャンネルで告知するとしている。