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DistroKid、UMGの申し立てを受けて楽曲を削除したと認める

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DistroKidは、UMGからの申し立てを受けて「ごく少数」の音源が削除されたと説明。UMGは9月15日に同ディストリビューターを提訴している。

DistroKidは、Universal Music Group(UMG)の申し立てを受けてストリーミングサービスから音源を削除したことを認めた。The Vergeは10月10日、インディペンデント系のアーティストがSNS上で、自身の楽曲が予告なしに削除されたと投稿していると報じていた。

「DistroKid経由で配信された音源のうち、ごく少数がUMGの申し立てを受けて削除された」と、同社のVP of Artist ServicesであるAmanda Ferriは述べた。さらに、DistroKidはUMGの訴訟の根拠となっている主張に「強く異議を唱える」とし、影響を受けたアーティストに生じた混乱を「遺憾に思う」と付け加えた。

この削除は、UMGが9月15日に米国デラウェア州連邦地方裁判所へ起こしたDistroKidに対する訴訟に続くものだ。

影響を受けたアーティストとDistroKidの方針

一部のアーティストは、自身の楽曲はAIで制作したものではないと主張している。ミュージシャンのMcGwireは、6曲が削除され、理由を知るために自分でDistroKidに問い合わせる必要があったと語った。人間の担当者につながるまでには、ボットと「延々と堂々巡りのやり取り」をしたという。

6曲のうちの1曲は、Stevie Wonderの「Isn’t She Lovely」のカバーで、本人によれば許諾は取得済みだった。別の1曲は、マーケットプレイスで購入したビートを使ったもので、そのビートは他のアーティストにもライセンスされていた。3曲目は、クリアランスのないサンプルを使用しているとして削除されたが、McGwireによると、サンプリング元とされる曲のリリースは自身の曲より2年後だという。

ラッパーのInsane IanはXに、自身のオリジナル曲が削除されたと投稿した。ラッパーのKing Chaseは、自身が一緒に活動するアーティストのアルバム1枚がまるごと削除されたと述べた。「そのアルバムは3〜4年間、問題なく公開されていた」とし、「著作権ストライクなども一切なかった」という。

この3人が挙げている音源の権利状況は、第三者による確認が取れていない。また、彼らの削除がUMGの申し立てを受けたものに含まれるのかどうかも明らかになっていない。

DistroKidが公開している著作権関連の削除に関するガイダンスによると、コンテンツが「誤認または誤りの結果として」削除されたと誠実に考えるアーティストは、DMCAに準拠した反対通知(counter-notice)を提出できる。有効な反対通知が提出された場合、DistroKidは「コンテンツの復旧や、ユーザーによる該当コンテンツの再アップロードを認めるまで、10営業日待つ義務がある」としている。同ページには、ストリーミングサービスが自らの規約やポリシー、あるいは「DistroKidの管理が及ばないその他の要因」に基づき、「コンテンツを復旧しないことを選択する場合がある」とも記されている。なお、配信契約では別途、「特定の音源に関して法的な申し立てを受けた場合」に当該音源を削除する権利が留保されている。

訴訟の内容

原告はUMG Recordings、Capitol Records、Capitol CMG。訴状は「DistroKidは、正当なアーティストや権利者から収益とリスナーを奪うAI生成の『スロップ』をプラットフォームに氾濫させている」と主張している。脚注には「本訴訟は、AI生成であることが明確に開示された音楽の配信を問題にするものではない」とある。

訴訟の一部は、YouTube、Meta、TikTokなどのサービスのシステムが検出した権利の競合に関するものだ。訴状は「DistroKidは、当該音源に対する権利を有していないことを何度も認めている」としている。

UMGが提出した証拠資料には、DistroKidが配信したトラックによって複製されたとUMGが主張する自社音源1,000件が列挙されており、UMGの調査ではこれまでに、DistroKid経由で配信された権利侵害音源が2,000件近く特定されたという。訴状はさらに、DistroKidが提訴前の6か月間に、社名を伏せた1つのストリーミングサービスへ約1,200万トラックを配信し、これが同サービスに配信された全トラックの半数超にあたると主張している。UMGが求める救済措置には、DistroKidに対し「すべてのデジタルサービスから、権利侵害にあたるすべてのトラックを速やかに削除する」ことを命じる差止命令と、繰り返し侵害を行うユーザーのアカウントの停止が含まれる。

売却と過去の訴訟

7月、プライベートエクイティのCVC Capital PartnersがDistroKidの過半数株式を取得することで合意した。長年の出資者であるInsight Partnersは「相当規模の少数株式」を保持する。1月にはMBWが、DistroKidが売却を模索しており、約20億ドルの価格が検討されていると報じていた。

UMGがディストリビューターを提訴するのはDistroKidが初めてではない。2024年11月には、UMG、ABKCO Music & Records、Concord Music GroupがBelieveとその子会社TuneCoreを提訴し、少なくとも5億ドルの損害賠償を求めた。UMGとBelieveは2026年4月に和解し、すべての請求が再訴不可の条件で取り下げられた。金銭面の条件は非公開となっている。

DistroKidは、2023年に発足したMusic Fights Fraud Allianceの創設メンバーで、現在も参加している。一方、UMGが提訴する前日の9月14日にIFPIがStreaming Integrity Initiativeを発足させた際には、署名団体に名を連ねていなかった。

DJ Pulse

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