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レーベル側、Suno出資元のLightspeedに訓練データのリスクについて証言させるよう裁判所に求める

Universal と Sony は、レーベル訴訟と訓練データに触れたLightspeedの文書を根拠に、同社への文書提出と証言を命じるようボストンの裁判所に求めた。

Universal Music Group と Sony Music Entertainment は、Lightspeed Venture Partners の担当者に証言を求めている。論点のひとつは「訓練データの法的リスク」で、本件で Lightspeed が既に提出した文書に記載されている内容だ。レーベル側は10月13日、ボストンの連邦地裁に提出した書面でこの主張を展開し、召喚状(subpoena)の取り消しを求める Lightspeed の申し立てに反対した。Music Business Worldwideが報じた。

範囲を絞り込んだ召喚状では、この文書に挙げられた「リスク」、具体的には「訓練データを巡る規制、および/またはレーベルによる訴訟」についての証言も求めている。文書には「両面型の音楽プラットフォーム(two sided music platform)」への言及もある。

Lightspeed は2025年10月、先の召喚状に応じて152件の文書を提出した。ただしその範囲は2025年6月6日までで、Suno のその後の資金調達ラウンドに関する資料は含まれていない。8月24日に送達された新たな召喚状は、2025年6月7日以降の文書の提出と、企業の指定代理人の証言録取を求めている。Lightspeed は文書も証言も一切提供しないとして、9月16日にカリフォルニア北部地区連邦地裁へ取り消しの申し立てを行った。この申し立ては10月2日にマサチューセッツ地区連邦地裁へ移送された。同地裁では、レーベル側が2024年に Suno を相手取って起こした最初の訴訟を F. Dennis Saylor IV 判事が担当している。

レーベル側の準備書面によると、Lightspeed は2024年5月に Suno の Series B(1億2500万ドル)を主導し、同社の取締役会にも席を持つ。書面は、レーベルが提訴した後も Lightspeed は「賭け金を倍、さらに三倍に積み増し」、Series C(2025年11月)と Series D(2026年6月)にも再び出資したとしている。Series D の調達額は4億ドル超、評価額は54億ドルだった。

レーベル側は、Lightspeed の保有する資料が Suno のフェアユースの抗弁と、侵害に故意があったかどうかの判断に関わると主張する。「資金調達を行う企業は投資家に対し、どの市場を狙い、誰のシェアを奪うつもりか、成長の速度はどれほどか、そして法的リスクを含めどんなリスクを抱えているかを、率直かつ詳細に伝える」と書面は述べる。さらに、投資家からの提出資料は「Suno 自身が提出しなかった、同社の認識と市場戦略を示す証拠を既に明らかにしている」と付け加えた。

レーベル側は Lightspeed の申し立てを「Levenson 判事が既に検討した論点を蒸し返そうとするもの」と批判している。Paul G. Levenson 治安判事は8月26日、Lightspeed を含む Suno の投資家4社への召喚状を対象とする Suno の保護命令申請について審理した。レーベル側が提出した速記録の抜粋によると、判事は次のように述べている。「Suno の投資家が、同社が市場でどう動くと見込まれ、あるいは現にどう動いているかを検討するうえで無関係だという理屈が、私にはわからない」。判事はまた、Suno のデータが「YouTube から実質的に掘り起こされ、あるいは収穫される」ことになるのかという話が投資家との間で出ていたことにも触れ、レーベル側の弁護人がこれを認めた。判事はこれを「ピッチデックを見せられたときに何と言ったかを人に尋ねれば、見つかりやすい類いのものだと思う」と述べた。Suno は9月1日の提出書面で、YT-DLP というツールを使い、訓練データ用に YouTube から音声を取得したことを認めている。レーベル側によれば、Levenson 判事は保護命令を認めなかった。

Lightspeed は、召喚状が時機に遅れており、先の提出内容と重複し、負担も大きいと主張している。同社の代理人は Suno と同じ Latham & Watkins だ。これに対しレーベル側は、Lightspeed は「被告への継続的な投資家であり、取締役会に席を持ち、被告と弁護人を共有し、Suno のフェアユースの抗弁が認められれば直接利益を得る立場にある」と反論する。

レーベル側は Udio を相手取った訴訟での2025年9月の決定も引いている。この決定で Kandis A. Westmore 治安判事は、Udio の投資家である Andreessen Horowitz に対し、同様の召喚状に応じるよう命じた。「要するに、本件は a16z が単なる受動的な投資家で、役割が Udio に投資するかどうかを決めることだけだったというケースではない」と Westmore 判事は記している。

これとは別に、Universal と Sony は9月18日、60,202件の録音を対象とする2件目の訴訟を Suno に対して起こした。最初の訴訟で共同原告だった Warner Music Group は、2025年11月に Suno と和解し、ライセンス契約を結んでいる。

レーベル側は、Lightspeed の申し立てを退け、7日以内の文書提出と、その後14日以内の証言録取への出席を命じるよう裁判所に求めている。絞り込んだ召喚状では、証言録取の対象事項が20件から16件に減った。内容には、Lightspeed の Suno 取締役会での役割、Suno の「Partnerships Tracker」、そして共同創業者の Michael Shulman、Keenan Freyberg、Georg Kucsko、Martin Camacho との投資前の事業上の関係が含まれる。

Lightspeed は10月20日までに反論書面を提出できる。これは当事者双方が共同で裁判所に承認を求めている書面提出スケジュールによるものだ。

DJ Pulse

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