Arturia、49鍵のMiniFreakにXYZタッチ・マトリクスを搭載。価格は€799
大型版MiniFreakは、新しいタッチサーフェスに加え、アルミ製ホイール、大型化したOLED、256 MBのサンプルメモリーを備える。
ArturiaがMiniFreakにマルチタッチのグリッドを載せた。新モデルMiniFreak 49は、ハイブリッド・シンセの大型版で、鍵盤数は37から49に増え、パフォーマンス、モジュレーション、ナビゲーションを担うXYZタッチ・マトリクスを搭載する。価格は€799で、すでに発売されている。
今回のリリースは、先月のMiniFreak 5.0アップデートに続くもの。このアップデートでは、ユーザー自身のサンプルやウェーブテーブルのインポートに対応した。
マトリクスは、下に光るグリッドを敷いたタッチセンサー式のサーフェスだ。Freak Controlも動作し、縦方向のタッチ式マクロ・フェーダーのほか、Gate、Spice(汎用マクロ)、Hold専用のコントロールを備える。パッドに指を置いたままFreak Controlの設定を押すと、位置が保持される。グリッドには、演奏に反応するビジュアライザーを表示することもできる。
このサーフェスはArturiaが自社開発したものだと、同社はCDMに語った。静電容量式のマルチタッチ・パッドで、LEDはビジュアル・フィードバックのためだけに使われる。XとYに加え、指の圧力をZ軸として読み取る。同時に最大8点(Freak Controlモードでは4点)をトラッキングし、スワイプやマルチタップといったジェスチャーも認識して、プリセットを移動できる。LEDディスプレイは7×7のRGBだ。
シンセを試したCDMのPeter Kirnは、このパッドについて「KAOSS Padのようなものというより、長らく行方不明だったBuchlaやARPのインターフェースのような感触だ」と評している。マトリクスはシーケンス、オシレーターのパラメーター、エフェクトを操作でき、プリセットにはマトリクスから、あるいは新設の専用プリセット・エンコーダーからアクセスできる。
「MiniFreak 49は、豊かなポリフォニックのテクスチャーから、断片化したリズム、荒々しいハーモニクスまで、慣れ親しんだ音と手に負えない音の両方を手の届くところに置く」とArturiaは説明する。「コードを弾き、コントロールに手を伸ばし、マトリクスを押し込む。パッチを演奏することは、始まりにすぎない」
49鍵のフルサイズ鍵盤はセミウェイテッドで、ベロシティとモノ・アフタータッチに対応し、KeyLab 49 mk3と同じキーベッドを採用する。左側にはアルミ製のピッチ・ホイールとモッド・ホイールを配置。筐体の大型化により、OLEDも大きくなった。Engine 1とEngine 2にはそれぞれ専用コントロールが付く。従来機ではプッシュボタンで切り替えていた部分だ。選択式のスプレッド・アルゴリズムは6ボイスをステレオ空間に振り分けるもので、PolyBruteの機能がFreakシリーズに初めて搭載された。オーディオレートのFilter Frequency Modulationは、倍音とざらつきを加える。サンプルメモリーは256 MBで、ベースモデルの32 MBから大幅に増えた。
中核はMiniFreakのものを踏襲する。ボイスごとにアナログ・フィルターとVCAを備えたデュアルエンジン構成で、Arturia、Mutable Instruments、Noise Engineeringのアルゴリズムをベースにした31種のオシレーター・モードを持つ。3系統のFXスロットは13種のアルゴリズムから選べ、コーラスやリバーブからディストーション、ヴォコーダーまで揃う。64ステップのシーケンサーは4本のモジュレーション・レーンとアルペジエーターを備える。プリセットはファクトリー350、ユーザー用162スロットで、旧MiniFreakのプリセットも後方互換で読み込める。
MiniFreak 49には、DAWで使えるArturiaのソフトシンセMiniFreak Vが全台に付属する。