ソングライターのロイヤリティ、2025年に過去最高の$15.9Bへ 押し上げたのはThe MLC
CISACの集計で世界の徴収額は€14.06 billion、前年比11.9%増。The MLCが初めて算入された影響を除くと、伸び率は5.3%。
2025年にソングライターが世界で徴収したロイヤリティは、過去最高の€14.06 billion($15.9 billion)に達した。CISACの「2026 Global Collections Report」で明らかになった。修正後の2024年の€12.56 billionから11.9%増となる。ドル換算にはIRSの2025年平均為替レートを用いている。
伸びの大半を占めるのは、ストリーミングやダウンロードサービスからの米国のメカニカルロイヤリティを徴収するThe MLCだ。2025年にCISACへ加盟し、今回の合計に初めて含まれた。これを除くと、世界の音楽関連の徴収額は5.3%増だった。
米国のデジタル分野の徴収額は71.3%増の€2.39 billion($2.69 billion)。The MLCを除くと€1.55 billionで、11.4%増にとどまる。この€835 millionの差は、世界全体の増加額€1.50 billionの半分以上を占める。米国の総徴収額は29.7%増の€4.07 billion($4.60 billion)で、引き続き最大の市場となった。2位はフランス(€1.59 billion)、3位は英国(€1.28 billion)。
デジタルは全体の45.6%にあたる€6.41 billionで、27.9%増。コンサートやフェス、店舗・飲食店・ホテル・ジムなどで流れる音楽を対象とするLive & Backgroundは、初めてTV & Radioを上回り、2番目に大きな収入源となった。7.3%増の€3.62 billionで、全体の25.8%を占める。TV & Radioは3.0%減の€3.32 billionで、2021年以来の低水準。
CDや映像などフィジカルのロイヤリティは0.9%減の€326 million。前年の13.2%減に比べ、落ち込み幅は大きく縮小した。
CISAC会長のBjörn Ulvaeusは序文でAIに触れ、「人間の創造性は人工知能の敵ではない。人工知能が存在する理由そのものだ」と記した。事務局長のGadi Oronは「AI時代に入るにあたり、これまでの成長が今後も続くと当然視することはできない」と述べている。