Yaeltex V3コントローラー、最大16基のカラースクリーンを搭載 エンコーダー数は2倍に
ブエノスアイレスのメーカーが作り直したモジュラー型MIDIプラットフォームは、0.96インチのフルカラーディスプレイ、64基のエンコーダー、128系統のアナログ入力を備え、スタンドアロンの新アプリKilowhatも登場した。
Yaeltexが、カスタムMIDIコントローラーにフルカラーディスプレイを搭載した。ブエノスアイレスのこのメーカーが発表した新しいV3プラットフォームは、0.96インチのスクリーンを最大16基、本体の任意の位置に配置できる。リアルタイムのフィードバック、VUメーター、ダイナミックラベルを表示でき、設定はすべてユーザー側で変更可能だとMusicTechが報じている。
共同創業者のMateo Ferley Yaelは、ディスプレイについて「V2の発売以来、群を抜いて要望の多かった要素」と語る。「難しいのはディスプレイを追加することではない。プロの現場でさまざまな用途に対応する、柔軟なモジュラーシステムの一部として成立させることだ」と述べている。
V3は、Yaeltexが2020年から土台としてきたシステムを刷新するもの。メインボード、ソフトウェア、いくつかの物理モジュールをゼロから作り直した。新しいKilomuxメインボードでは、エンドレスエンコーダーの対応数が32から64へ、アナログ(ポット、フェーダー、ジョイスティック)の対応数が64から128へとそれぞれ倍増した。そのほか、メインおよび補助マイクロコントローラーのアップグレード、MIDIルーティング用のデュアルUSB-Cポート、V2コントローラーとの互換性も備える。
設定ソフトのKilowhatは、macOSとWindowsに対応するスタンドアロンアプリになった。各コントロールごとに、メッセージ、チャンネル、ポート、フィードバック、詳細設定を個別に指定でき、設定の一括編集やバンク間のコピーも可能。画面上にコントローラーを表示するモデルビューを備え、ハードウェアを接続する前、あるいは出荷前の段階から設定作業を始められる。ハードウェア側のコントロールに触れると、アプリ上で該当の項目にジャンプする。アプリ内ではAbleton Liveのコントロールサーフェス用スクリプトも開発できる。
Yaeltexは、パタゴニアのバリローチェで、兄弟のAlejo YaelとMateo Ferley Yaelによるプロジェクトとして始まった。2009年に最初のコントローラーを自作し、2016年に法人化。同年に、2ケース構成のモジュラーフレームワークであるV1を発表している。ユーザーには、Richie Hawtin、Arca、Fred again..、Thylacine、ANYMA、Tom Rowlandsらがいる。
Kilowhat V3は、現時点ではV2デバイスに対応していない。Yaeltexは、今後のアップデートで対応するとしている。