RolandのBoutique「JUPITER-08」が最大32ボイスに拡張可能に、ウェーブテーブル機「n/vision」も同時登場
新たなモデリングエンジンを採用したJUPITER-08と、Boutiqueシリーズ初のウェーブテーブル・シンセn/visionが加わった。
Rolandは、Boutiqueシリーズに2機種のシンセを追加した。32ボイスまで拡張できるJUPITER-08と、まったく新しいウェーブテーブル・モデルのn/visionだ。
JUPITER-08は、オリジナルのJUPITER-8の発売から45年を経て登場する。8パート、2ボイスというオリジナルの構成を踏襲しつつ、内部でポリフォニー数を拡張できる。Rolandは「洗練されたボイス・アサインとピッチ挙動」もうたっている。
これまでのBoutiqueにはRolandのAnalogue Circuit Behaviour(ACB)テクノロジーが使われていたが、JUPITER-08ではABM(Analogue Behaviour Modelling)に切り替わった。Rolandが開発したこの技術は、処理能力を高め、ポリフォニー数を引き上げるとされる。
JUPITER-08はほかに、アルペジエーターを備えた2パート、64ステップのポリフォニック・シーケンサーと、17種類のオンボード・エフェクトを搭載する。エフェクトにはコーラス、MFX、フェイザー、ピッチシフター、オーバードライブ、ファズ、ドライブ、ビットクラッシャー、ローファイ・コンプレッサーなどが含まれる。専用のディレイに加え、5タイプとシマー・モードを備えたリバーブも用意。電源は電池またはUSB-Cに対応する。
n/visionは、Boutiqueラインナップ初のウェーブテーブル・シンセ。63種類のファクトリー・ウェーブテーブルを収録し、デュアルレイヤー構造で2つをブレンドできる。フィルターはアナログ・モデリングで、ヴィンテージ系のフィルター・モデルを複数用意する。シーケンサーの構造とエフェクト・セクションはJUPITER-08と共通だ。
信号経路にはウェーブシェイパーを配置。Rolandによると、これは「入力された波形を非線形処理で変形し、新たな倍音と独特のテクスチャーを生み出す」ものだという。操作はW.S LFO、WAVE SHAPER、W.S ENVの3つのノブで行う。モジュレーションにはStep LFO、エンベロープ・モジュレーション、オシレーター・モジュレーションがあり、モーション・レコーディングにも対応する。負荷の状況によっては、最大56ボイスの同時発音が可能。Rolandは、このシンセによって「触れて操作できるシンセ・ワークフローで、印象的なテクスチャーを作り上げられる」と説明している。
両機ともスピーカーを内蔵し、25鍵のキーボードは着脱式。3.5mmヘッドホン出力、メイン出力、AUX入力、5ピンのMIDI IN/OUT、USB-C入力は共通だ。価格はいずれも549.99ドルで、すでに発売中。